一般には、成牛皮のように25ポンド以上ある厚く重い皮をハイド(Hide)と呼び、 仔牛皮のように薄くて小さい軽い皮をスキン(Skin)と呼びます。
●牛以外の動物革
摩擦に強いブタの革。軽量で耐久性があり通気性にも優れる。表面には3つずつの毛穴が開いているのが特徴。
羊の革で薄く軽く柔らかい。防寒材料として優れており、主に手袋やロングブーツ等に使用される。仔羊の革はラムスキンと呼ばれる。
ヤギの革で丈夫なのに感触がソフト。羊の革より硬いといわれるがそんなに硬くは無い。毛穴の形に特長がある。子ヤギの革はキッドスキンと呼ばれる。
薄くて丈夫でキメが細かく、革業界の中ではカーフよりも高級とされるが、知名度が低いため知られていない。
ダチョウの革で羽を抜いた跡が丸く突起しているのが特徴の高級素材。非常に丈夫で布のように絞っても問題ない。使う程に手に馴染み艶も出てくる。天然モノは規制対象で、流通しているのは養殖モノ。足の部分はレッグスキン。一回り小さい動物エミュも使われる。
日本近海にもいるアカエイ。最近はガルーシャといわれることが多いようだ。おろし金のような粒が特徴。主に加工は接着による。
薄くて丈夫でキメが細かく、革業界の中ではカーフよりも高級とされるが、知名度が低いため知られていない。
丈夫で摩擦に強い上、軽くて通気性も良いイノシシ革。偶蹄目独特の表面に小さな3つの毛穴があり独特の素材感。
牛の胎児の毛皮(漢字では腹子 英語ではUnborn Calf)。不幸にも母牛のお腹の中で死んでしまった胎児。このため数が少なく、原皮も小さいので高価。 ●爬虫類の革
特徴ある高級素材で、クロコダイル種とアリゲーター種がある。最上級のクロコダイル(東南アジア産のイリエワニ)やアリゲーター カイマン等が有名。また、部位では肚ワニと言うワニの腹部(べべクロコといわれる細かく均等なキレイなシボ:べべとは仏語で赤ちゃんの意)が高級とされるが、背ワニもワイルドで人気はある。鱗の模様によって玉符(柔らかめ)と竹符(硬め)がある。
丸斑模様のリング、縞斑のオーバルなどさまざまなものがあり、ジャワのリザードが有名。また、リングマークトカゲ(リングトカゲ)が最も高級。
美しい鱗が特徴だが、あまり丈夫ではない。特にニシキヘビ(パイソン)が有名。
メキシコ産の青海ガメの足の皮を鞣したもの。ワニ皮に似ている。 牛革 加工の分類 鞣しの分類 |
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